西部メディカルセンターDIニュース2024.8

西部メディカルセンター DIニュース
医療品情報管理室作成

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DIニュース

医療品情報管理室作成 NO.68
2024年8月29日

1-1.新規院内採用医薬品

医薬品名一般名薬効など開始日
マプロチリン塩酸塩錠10mg「アメル」マプロチリン4環系抗鬱剤8月8日
レブロジル皮下注用25mgルスパテルセプト赤血球成熟促進薬8月26日
トリヘキシフェニジル塩酸錠2mgトリヘキシフェニジル塩酸抗パーキンソン病薬8月28日

1-2.新規院外採用医薬品

医薬品名一般名薬効など開始日
ツムラ小柴胡湯加桔梗石膏扁桃炎、扁桃周囲炎8月21日
ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」ヒアルロン酸ナトリウム角結膜上皮障害治療剤8月21日
ラタノプロストPF点眼液0.005%「日点」ラタノプロスト緑内障・高眼圧症治療剤8月21日
イムブルビカカプセル140mgイブルチニブ抗悪性腫瘍剤8月28日

2.院内採用薬変更

新規採用旧製品変更日
クロモグリク酸吸入液1%「サワイ」インタール吸入液1%7月31日
スガマデクス静注液200mg「バクスター」ブリディオン静注200mg8月28日

3.院内採用中止医薬品

医薬品名理由
バクスミー点鼻粉末剤3mg期限切れ
ウロカルン錠225mg出荷調整
プランルカスト錠112.5mg「AFP」出荷調整
ミノサイクリン塩酸塩点滴静注用100mg「サワイ」出荷調整
メトクロプラミド錠5mg「トーワ」出荷調整

4.赤血球成熟促進薬について

2024年1月18日に赤血球成熟促進薬ルスパテルセプト(遺伝子組換え)(商品名レブロジル皮下注用25mg、75mg)の製造販売が承認されました。適応は「骨髄異形成症候群に伴う貧血」、用法用量は「成人に1回1.0mg/kgを3週間間隔で皮下投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回1.75mg/kgを超えないこと」となります。

レブロジル(一般名:ルスパテルセプト)は、低リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者の貧血治療に使用される薬剤です。最近の研究では、レブロジルがエポエチンアルファと比較して、赤血球輸血非依存性およびヘモグロビン値の上昇において優れた効果を示していることが報告されています。

第Ⅲ相COMMANDS試験の結果では、レブロジルを使用した患者の58.5%が、12週間以上の赤血球輸血非依存性を達成しました。これは、エポエチンアルファを使用した患者の31.2%と比較して有意に高い数値です。また、レブロジルは持続的な反応を示し、輸血非依存性の持続期間の中央値は約2.5年間でした。

レブロジルは低リスクMDS患者に対して許容できる安全性と忍容性を示し、赤血球輸血非依存性およびヘモグロビン値の上昇において良好な結果をもたらすと評価されています。当院でも今月の薬事委員会で採用が決定されました。